愛媛県ラグビーフットボール協会 2012.11.23


花園予選決勝

2012年11月23日@県総合運動公園球技場

 

三島 19-0 北条

 

三島が3年ぶり3回目の優勝

 

第1シード北条と第2シード三島が激突。新人大会では三島が勝ち,春の四国大会予選では北条が勝利。戦績ではほぼ互角の両チーム。

 

三島は,春に大けがをして戦線離脱した選手たちが復帰してほぼベストのメンバー。一方の北条は,今大会に入ってけが人が多く,先発メンバーを固定できない戦いが続きました。

 

そうした差が出たのでしょうか,この日,三島は,ハーフ団からのキックで敵陣に入り,素早い展開と集散で堅実に攻めたの対し,北条は好機にラインアウトのミスを犯すなど(少なくとも前半だけで4回),どこか足が地につかない戦いぶり。さらに北条は自陣ゴール前で何度も反則を犯し,これを三島SO渡邊が確実に決めて,守っても攻撃力のある北条をきっちりと止めてシャットアウト。結果的には三島が完勝しました。

 

試合は三島のキックオフでスタート。22mラインのやや外でポイントができ,北条のSO椙野はオープンパントを選択。私はここで「おや?」と思いました。試合前,北条の関係者から「三島相手には蹴らない」と聞いていたからです。メンバーが固定しないために戦い方を徹底できていないのかなと感じました。そしてそのパントから三島のバックスリーがカウンターアタックを仕掛け,トライを奪いました。今年の三島は,バックスリーの走力では2年前のチームに劣ると思いますが,抜けずに停滞したときにはモールを組んで立て直したり,SHからパントをあげたりと,状況に応じてプランを選択する能力が高かったと思います。松工戦でもリモールする際に,PR西岡があえて前に出ず。確実に立ったままモールを組んでから押し込んでました。また,相手のキーマン前田公に対しては,長谷川・大久保あたりできっちりとダブルタックルでとめ,さらにボールに絡んで反則を誘っていました。

 

一方の北条はラインアウトのミスから調子を崩し,結局立て直すことができませんでした。接点での反則に対しても対応できなかった。ミスが焦りを誘い,崩れていった感じがあります。経験豊富な選手が多い北条でしたが,やはり高校生なのでしょうか。

 

しかし一番の勝因は三島の気持ちでしょう。2年連続で北条に敗れ花園に行けなかった選手たち。今年の新人戦でのものすごい気迫は,印象的でした。そしてその新人戦では勝ったものの,四国大会予選では再び敗れました。敗北を糧にしての勝利,おめでとう。

 

 

 

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